- 効率よく短期間で簿記2級を取得したい
- 簿記2級は範囲が広く、何から勉強したら良いかわからない
- 工業簿記の実践問題が難しくて、問題が解けるようにならない
わたしはFunda簿記という学習アプリを使って、日商簿記2級に2ヶ月半で合格することができました。
そこでこの記事では、わたしが簿記2級に合格するまでの学習スケジュールと、学習の進め方をご紹介します。この記事を読めば、簿記2級をどのような順番で学習していけば良いのかが分かります。
練習問題や模擬試験にチャレンジするタイミングも紹介しているので、ご自身のペースで学習を進められる際にもぜひ参考にしてください。
学習カレンダー&日々の学習時間
まずは学習カレンダーのご紹介です。
このあと各週の学習内容を具体的にご紹介するので、このカレンダーと照らし合わせながら読んでくださいね。
日々の学習時間は、おおよそ以下のとおりです。
- 前半平日:1〜2時間
- 前半休日:2〜3時間
- 後半平日:2〜3時間
- 後半休日:3〜4時間
平日は出勤前に職場近くのカフェで毎朝勉強していました。後半は、帰宅途中にもカフェに寄って勉強したり、夜に自宅で勉強したりして、学習時間を増やしています。
休日も朝からカフェで勉強することが多かったです。子どものころから家で勉強をするのがあまり得意でないので、大人になってからも資格試験のたびに「勉強はスタバで!」と決めています。
休日に出かける用事のあるときは、予定より1〜2時間早めに家を出て、目的地近くのカフェで勉強していました。スマホやタブレットだけで学習できる、Funda簿記だからこその学習スタイルです。
旅行で勉強していない日もあったり、上記の時間よりたくさん勉強した日もあったりで、合格までの合計はおおよそ150時間くらいだと思います。
1週目【工業簿記】基礎学習
- 【工業簿記】1. 工業簿記を学ぼう!
- 【工業簿記】2. 材料費
- 【工業簿記】3. 労務費
- 【工業簿記】4. 経費
- 【工業簿記】5. 製造間接費
ます1週目は工業簿記の基礎知識を学びます。細かく分割して解説されているため、全体像が把握しづらいですが、なんとなく理解できていればOKです!
練習問題を解き始めると、「ここで解説されていたのは、そういうことだったのか!」と後から理解できる部分も多いので、「あまり理解できていないかも?」と思ってもどんどん先に進みましょう。
特に、この頃は「勘定連絡図」の見方がわからないというお悩みもよく聞きます。学習を進めていくと理解できるようになるので、安心してください。
2週目【工業簿記】個別原価計算
- 【工業簿記】6. 部門別計算
- 【工業簿記】7. 個別原価計算
- 試験対策スライド 第4問
- 練習問題 第4問(2)(製造原価報告書)
- 練習問題 第4問(2)(製造原価報告書)
セクション「7. 個別原価計算」まで学ぶと、練習問題第4問(2)の個別原価計算と製造原価報告書が解けるようになります。
この次のセクション「8.総合原価計算」からは考え方が全く異なる分野になるので、まずはここまでの総復習&知識定着のために、それぞれ満点が取れるまで練習問題を解きましょう!
3週目【工業簿記】総合原価計算
- 【工業簿記】8. 総合原価計算
- 【工業簿記】9. その他の総合原価計算
- 練習問題 第4問(2)(総合原価計算)
3週目は総合原価計算。組別総合原価計算や等級別総合原価計算など色々なパターンがありますが、基本的な考え方はどのパターンも同じです。まずは単純総合原価計算をしっかりと理解してから、他のパターンに取り組みましょう。
学習スライドが終わったら、総合原価計算も各パターンで満点が取れるまで練習問題を解きましょう!
4週目【工業簿記】標準原価計算
- 【工業簿記】10. 標準原価計算
標準原価計算の学習スライドは、なかなか理解が進まないという方が多いと思います。わたしも他のセクションと比べて、かなり学習ペースが落ちました。。
チャットサポートや学習相談会のアーカイブなども活用しながら、焦らずに理解を深めましょう。
5週目【工業簿記】直接原価計算、CVP分析
- 【工業簿記】11. 直接原価計算
- 【工業簿記】12. CVP分析
- 練習問題 第5問
- 練習問題 第4問・第5問ランダム
工業簿記の学習スライドが最後まで終わったら、まずは練習問題の第5問を各カテゴリ満点を取れるまで解きましょう!
第5問をマスターしたら、次は第4問と第5問をそれぞれランダムで解いてみましょう。工業簿記は一度理解できれば、解き方を忘れてしまってもすぐに思い出せるので、商業簿記に入る前にしっかりマスターしておくことをオススメします!
6週目【商業簿記】個別論点①
- 【商業簿記】1. 簿記・会計学の基礎
- 【商業簿記】2. 商品売買
- 【商業簿記】3. 現金預金
- 【商業簿記】4. 債権債務
- 【商業簿記】5. 有形固定資産
商業簿記は3級の延長線なので、工業簿記と比べると早いペースで進められる方も多いかと思います。3級の内容を思い出しながら、サクサク進めましょう。
わたしは、学習スライドを一気に最後まで進めてから練習問題にチャレンジしました。一つずつ着実に身につけたいという方は、終了したセクションの仕訳問題を解いてみるのも良いと思います。
7週目【商業簿記】個別論点②
- 【商業簿記】5. 有形固定資産
- 【商業簿記】6. 無形固定資産
- 【商業簿記】7. リース取引
- 【商業簿記】8. 有価証券
- 【商業簿記】9. 引当金
商業簿記の2週目です。
「5. 有形固定資産」に登場する「圧縮記帳」は一つ一つ丁寧に解説されていて神解説と話題のセクションなので、これから学習する方は楽しみにしておいてくださいね。
個人的には「8. 有価証券」の内容がなかなか頭に入ってこなくて、苦労した週でもありました。体調やメンタルに左右される時もあるかと思いますが、そんな時でもほんの少しずつ進めていれば、必ず脱出できるので頑張りましょう!
「有価証券が進まない…」と学習コミュニティにツイートしたら、大手町さんが優しく声をかけてくれたのが、とても記憶に残っています。
8週目【商業簿記】個別論点③
- 【商業簿記】10. 外貨建取引
- 【商業簿記】11. 税効果会計
- 【商業簿記】12. 株式会社会計
- 練習問題 第1問
- 練習問題 第2問(株主資本等変動計算書)
いよいよ商業簿記のラストです!「12.税効果会計」は、普段馴染みのない税金の仕組みのお話が出てくるので、苦手と感じる方も多いかもしれません。Funda簿記では丁寧に解説されているので、一つ一つのスライドをゆっくり理解しながら進めましょう。
学習スライドが終わったら、練習問題の第1問で仕訳問題を繰り返し解きつつ、第2問の株主資本等変動計算書で満点を目指しましょう。株主資本変動計算書は、一度計算の仕方が理解出来れば本試験でも満点が狙えるポイントなので、しっかりマスターしておきましょうね。
9週目【商業簿記】練習問題&【連結会計】基礎学習
- 練習問題 第1問
- 練習問題 第2問(株主資本等変動計算書)
- 練習問題 第3問
- 【連結会計】1. 連結会計の概要
- 【連結会計】2. 資本連結
- 【連結会計】3. 成果連結
- 模擬試験1回目(第2問 株主資本等変動計算書ver.)
9周目の前半は、商業簿記の練習問題の完成度を高める期間。まとまった時間で第2問と第3問、隙間時間に第1問の仕訳問題を解いていました。
また、並行して工業簿記の練習問題も一通り復習しました。学習からしばらく時間が経って解き方を忘れている問題も多いですが、一度理解していれば解き方を忘れてしまっても思い出すのに時間はあまりかかりません。この段階でなかなか解けないようであれば最初の理解が足りていない可能性があるので、しっかり時間をとって工業簿記の理解を深めておくことをオススメします。
9周目の後半は、いよいよ2級ラスボスの連結会計にチャレンジです!まずは学習スライドで、「結局なにがやりたいの?」を理解しましょう。しっかりと本質が理解出来れば、ラスボスも怖くありません。
10週目【連結会計】練習問題
- 模擬試験2回目(第2問 株主資本等変動計算書ver.)
- 練習問題 第2問(連結精算表_第1年度、第2年度)
10週目はひたすら連結精算表の練習問題を解いてました。第1年度→第2年度→第3年度の順に一つずつ攻略していきましょう。
わたしは練習問題を解き始めて7日目、初めて連結精算表_第2年度で満点を取ることができました!!第2年度を理解して解けるようになれば、第3年度はすぐに解けるようになりますよ。
11週目【総仕上げ】練習問題&模擬試験
- 練習問題 第2問(連結精算表_第3年度)
- 練習問題 第1問〜第5問(工業簿記中心)
- 模擬試験3回目(第2問 連結精算表_第3年度ver.)
- 模擬試験4回目(第2問 連結精算表_第2年度ver.)
- 模擬試験5回目(第2問 連結精算表_第2年度ver.)
最終週は模擬試験と、模擬試験で間違えた問題や出題されなかったパターンの練習問題を、ひたすら繰り返し解きました。
- 出勤前にカフェで工業簿記
- 仕事終わりにカフェで模擬試験
- お風呂上がりに仕訳問題
という時間の使い方の日が多かったです。
いよいよ11周目の金曜日に本試験を受験し、無事に1発で合格することができました!!
まとめ|2ヶ月半合格までの学習スケジュールと進め方
今回は、簿記2級に2ヶ月半で合格するまでの学習スケジュールと、学習の進め方についてご紹介しました。
毎日の学習時間によって合格までに必要な期間は変わりますが、大きな進め方の流れは同じで問題ありません。学習期間が長くなれば最初に学んだことを忘れてしまうので、少し多めに復習するタイミングを設けてみるのも良いですね。
ぜひ皆さんの学習の参考にしていただけると幸いです。
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